3分でわかるTCFD(IFRS S1,S2)開示コンサルティング
気候変動による影響の深刻さが増している現在。2015年のパリ協定採択や、日本政府による2050年カーボンニュートラル宣言など、地球規模の課題としてあらゆる対策が講じられています。こうした流れを受け、投資家や金融機関の間でも「企業が気候変動に対してどのような取り組みをしているか知りたい」といったニーズが増加。2015年に、気候変動による財務的な影響を開示するためのフレームワークである「気候関連財務情報開示タスクフォース(=TCFD)」が誕生しました。
その後日本では2021年6月にコーポレントガバナンス・コードが改訂され、上場企業はTCFDに沿った開示が求められるように。さらにFTSE やMSCI、S&Pなど各種ESG評価機関でもTCFDが活用されています。
こうした経緯のもと「情報開示の基本」とも言える確かな立ち位置を築いたTCFDですが、実は2023年10月で解散済み。2024年からはIFRS(国際会計基準:International Financial Reporting Standards)がその役割を引き継ぎ、今後は「IFRS S1,S2」が世界共通の開示基準として活用されます。とはいえ「IFRS S1,S2」は全く新しい基準ではなく、TCFDをベースに作られた基準。下記図から分かるように、TCFDと共通の開示項目が複数あります。
また世界共通の基準が作られたことによって、今後は企業に対する開示要請が強まる可能性も。実際IFRS S1,S2ではTCFDの項目に準拠した開示が義務付けられていますし、日本版IFRS S1,S2(=SSBJ)も「国際的に整合性のあるものとする」という方針のもと、現在開発が進められています。(遅くても2025年3月末までに最終基準を確定予定)
このような背景から、TCFD開示には「日本版IFRS S1,S2導入を見据えた対策」という一面も。しかし開示するには「あらゆるリスクについての検討」や「複雑な排出量算定」などが求められます。そのため、下記のようなお悩みを抱える企業様も多いのではないでしょうか?
そこで弊社では、企業様のお悩みに寄り添ったコンサルティングサービスを提供。複雑な分析や実務などを代行し、企業価値向上のために伴走いたします。
では実際TCFD(IFRS S1,S2)では、どのような開示が推奨されているのでしょうか。ここではTCFD(IFRS S1,S2)で開示が求められる、「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4つの柱についてご紹介いたします。
このような開示内容にあわせて、弊社では下記のようなご支援をご提供。分析などの実務的な業務から、開示文章の草案作成まで一貫してサポートいたします。
TCFDに沿った開示の中で、特に複雑な分析が必要になるのが「戦略」内で推奨されている「シナリオ分析」。弊社では下記のような手順で、分析をご支援いたします。
こうした支援を通して、最終的にはTCFDに沿った開示の草案文書を提出いたします。
ご支援については、下記のようなスケジュールを予定。たとえば1月にキックオフミーティングを開催した場合は、6月末に最終報告となるイメージです。
数多くのノウハウを蓄積する弊社では、これまでに400社以上の開示をサポート。その中には下記企業様のように、「初めてTCFD開示に挑戦した企業様」も多くいらっしゃいます。
※開示支援実績例について、詳しく知りたい方はこちらへ
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