2024年CDP回答では質問書の統合という変更に加え、回答を入力するポータルサイトも刷新されました。また、回答すべき質問書の設定方法も変更になる等、多くの変更がなされました。
そんな新ポータルサイトに関するお悩みを解決し、質問書へのスムーズな回答をサポートします。
なお、本コラムは2024年11月時点の情報を基に作成していますので、情報が古くなる可能性があることをご承知おきください。
目次 Index
弊社では、2024年11月に「CDP2024振り返りウェビナー 押さえておくべき基礎知識と2024年からの重要な変化」を開催いたしました。無料でアーカイブのお申込みをいただけますので、動画でCDPの最新情報について学びたい!という方は是非上記の「アーカイブ動画を見る」ボタンよりお申込みください!
既存ユーザーは、CDPから発送されるCDPポータルへの招待リンクからアクセスできます。
新規ユーザーは、CDPウェブサイトで公開されるフォームより登録する必要があります。
ⅰ) CDPウェブサイトから登録フォームにアクセス
ⅱ)必要項目を入力
ⅲ)登録実行
ⅳ)通知メール受信
上記の手順で登録が完了した後アクセスできるようになります。
初アクセス時はチュートリアル動画を視聴またはスキップするとCDPポータルのページにアクセスできます。
参考ページ:新しいCDPポータルに情報開示組織としてアクセスする方法.CDP(2024年11月参照)
CDPポータルにログイン後、下記手順を実施し企業情報等を登録する必要があります。
ⅰ)情報開示提出責任者の設定
ⅱ)料金の選択と支払い手続きの実施
ⅲ)質問書の設定(ⅰ、ⅱの完了が必要)
手順ⅲでは自社情報の入力が求められます。CDP2024では、手順ⅲで入力する自社の情報を考慮し回答する質問書が決定される仕様となっています。まずⅰ~ⅲまでの設定を完了させることが、回答提出の第一歩です。
参考ページ:Updated: CDP Portal Onboarding steps for Companies.CDP(2024年11月参照)
2024年のCDP回答においては、CDPの回答費用として¥310,000(税別)の支払いが必要となっています。これは中小企業版(SME)の回答においても同額です。
また、Enhanced fee:¥740,000(税別)も設定されており、こちらの料金を支払うと追加の特典を受けることができます。
※2024年はインフレや運営コスト上昇のため値上げがされており、今後も経済状況に応じて料金が変動する可能性があります。
Foundation Level(310,000円) |
・CDPのプラットフォームを通じて回答 ・報告フレームワークやガイダンスを含むCDPの一連のツールを利用可能 ・CDPを通じた情報開示による(投資家及びステークホルダーとの)コミュニケーションの機会が得られる ・該当する場合、地域CDPイベントへの参加費前払い/優先登録を受けることが可能 |
Enhanced Level(740,000円) |
・CDPのプラットフォームを通じて回答 ・報告フレームワークやガイダンスを含むCDPの一連のツールを利用可能 ・CDPを通じた情報開示による(投資家及びステークホルダーとの)コミュニケーションの機会が得られる ・CDPサポーターマークのロゴデータ付与 ・CDPサポーターとしてCDPウェブサイトへの組織名の掲載 ・企業サステナビリティレポート等へのCDPディレクターからのコメント ・CDPウェブサイトからの他社回答閲覧回数100回(通常は20回) ・CDPベンチマークレポート作成(同業他社10社との詳細な比較内容を含む) ・1社1名の人数制限があるCDPの地域イベントに2名まで参加可能、また企業名の紹介 ・関連するCDP認定パートナーとの1時間の無料コンサル ・サプライチェーンにおける環境活動を把握するため、上位50社のサプライヤーを対象とした補完的なスクリーニングの実施 |
参考ページ:Admin fee FAQ. CDP (2024年11月参照)
支払い方法はカード(即日決済)または請求書支払い(後払い)が選択できます。
料金の選択をした後、上記いずれかの支払い方法の手続きに進み、必要情報を入力します。カード決済は支払いボタンをクリックすると完了となります。請求書支払いは、入力した連絡先に請求書が添付された確認メールが送付されます。支払い手続きが完了していない場合、質問書の提出ができませんので早めに手続きを完了させましょう。
※料金の選択は情報開示提出責任者が設定する必要があります。
※支払った料金は返金されませんのでご注意ください。
参考ページ
How to pay your CDP admin fee as a Discloser.CDP(2024年11月参照)
Updated: CDP Portal Onboarding steps for Companies.CDP(2024年11月参照)
CDPでは、ナレッジベースというFAQページが用意されています。CDPポータルのお役立ち情報も掲載されており、下記手順でアクセスできます。
ⅰ)CDPジャパンHPにアクセス
ⅱ)”開示サポート”(TOP画面上部)をクリック
ⅲ)”FAQ(英語)”(TOP画面)をクリック
※CDPポータルサイト内からもアクセス可能です。
ナレッジベースは日本語設定に変更可能となっており右上のプルダウンから設定ができます。ただし、英語版が最も更新が早く情報量が多いため、英語版を確認するのがおすすめです。
回答書の提出期限間際はアクセスが集中するため、思うように回答が提出できない状況が発生する可能性があります。CDPで設定しているスコアリング対象の提出期限を過ぎてしまうと、その後回答を提出しても採点されないため計画的な回答作成・提出が必要です。
サステナビリティの領域は日進月歩で進化しており、最新情報のキャッチアップや情報のアップデートが必要となっております。CDP2024の質問書でも、TNFDやIFRSの基準を盛り込んだ質問内容のアップデートがなされており、環境関連のより詳細な情報開示は勿論、環境領域以外のサステナビリティ関連の質問も追加されました。このような状況を鑑みますと、サステナビリティ関連のご担当者様におかれましては、CDPの回答に毎年苦慮されているのではないでしょうか。
エスプールブルードットグリーンでは回答案の作成代行から皆様が気になるスコアの模擬採点まで幅広くサポートできるサービスをご提供しています。完全版・中小企業版・気候変動・水セキュリティ・フォレスト等様々な質問書に対しご支援実績がありますので、お気軽にご相談ください。
CDP回答やGHG排出量算定など、環境経営に関するコンサルティングサービスの営業本部長を務めています。